古物商許可とヤフオクの使用URLについて

古物商許可とヤフオクの使用URLについて URLの届出

中古品の売買ビジネスを始めるには、まず古物商許可を取得しなければなりません。特にインタネットを通じて古物の取引を行う場合は、ウェブサイトのURLを警察署に届出する必要がありますが、ヤフオクでの取引には特別なルールが適用されます。

この記事では、古物商許可の申請手順や必要書類について説明し、ヤフオクを利用する際の古物商の許可とURLの届け出に関する詳細な情報を提供します。

古物商の許可が必要な場合と不要な場合

古物商の許可が必要な基準

古物商の許可が必要かどうかの判断基準は、主に売買の目的で検討します。

つまり、古物を売る目的で購入しているのであれば、古物商許可が必要となりますが、ヤフオクのようなインタネットオクションの場合には下記のガイドラインが制定されています。

ヤフオクで古物商許可が必要となる売買

インタネットオクションでの販売は、特定商取引法上の通信販売に該当します。営利目的で反復して取引を行う場合、特定商取引法の義務が課され、違反した場合には行政処分や罰則が科されることがあります。営利の意思は客観的に判断され、例えば転売目的で商品を仕入れる場合には営利の意思があると見なされます。

特定のカテゴリや商品の特性に注目すると、次のような出品者は通常、販売業者と見なされます。

一般的な場合
過去1ヶ月に200点以上、または一時点で100点以上の商品を新規に出品している。
過去1ヶ月の落札額の合計が100万円以上である。
過去1年間の落札額の合計が1000万円以上である。
特定のカテゴリ・商品
家電製品:同一商品を一時点で5点以上出品している場合。
自動車・二輪車の部品:同一商品を一時点で3点以上出品している場合。
CD・DVD・パソコン用ソフト:同一商品を一時点で3点以上出品している場合。
ブランド品、インクカートリッジ、健康食品、チケット等:同一商品を一時点で20点以上出品している場合。

上記の基準を満たさない場合でも、頻繁に取引を行う場合や特定の取引態様によっては販売業者に該当することがあります。特に以下のカテゴリ・商品は消費者トラブルが多いため、基準以下の取引数でも販売業者と見なされる可能性が高いです。したがって、これらの商品を取り扱う場合は古物商許可を取得しておくことをお勧めします。

  •  家電製品等(写真機械器具、ラジオ、テレビ、冷蔵庫、エアコン、電話機、計算機など)
  •  自動車・二輪車の部品
  • CD、DVD、パソコン用ソフト
  • ブランド品(時計、衣服、装身具など)
  • インクカートリッジ
  • 健康食品
  • チケット等(映画、演劇、スポツなどの鑑賞権利)
【関連記事】
>古物商 取り方の完全ガイド: 必要書類と申請手順

ヤフオクで古物商許可が不要な場合

一方、自分で購入したものの使わなくなった物をヤフオクで販売するだけの場合や、一度も市場に出ていない新品の商品を転売する場合には、古物商の許可は不要です。しかし、自己使用目的で購入したと称しながら、反復継続的に古物の取引を行っている場合には、その言い訳は通用しません。

例えば、自宅で使用するために購入した掃除機を新しいものに買い替えたので売る場合には古物商許可は必要ありません。しかし、このビジネスに目を付けて、自分で使用する目的だと偽って掃除機を複数台購入し、古物商許可を取得せずに販売する行為を続けると、古物営業法違反となり罰則を受ける可能性があります。

ヤフオクの古物商許可申請について

自身のビジネスが古物営業に当たる場合には、営業所を管轄する警察署に対して古物商許可申請をし、公安委員会から許可を受ける必要があります。古物商許可申請は主に、申請書や必要書類の提出、許可申請及び許可証の交付が含まれます。下記に、古物商許可申請に必要な書類や流れについて解説させていただきました。

古物商許可申請に必要な書類

個人で古物商許可を申請する場合、主に以下の書類が必要となります。

  • 古物商許可申請書
  • 誓約書(個人用と管理者用)
  • 略歴書(過去5年間の職業歴)
  • 住民票(本籍地記載入りのもの)
  • 身分証明書(本籍地の役所で取得)
  • 事務所の所有等を証明する資料(使用承諾書、賃貸借契約書を含む。)
  • URLの使用権を証明する資料(該当する場合)

上記は個人申請で必要な書類を挙げておりますが、これは法人申請では若干異なります。個人申請では本人と営業所管理人の住民票、身分証明書、誓約書、略歴書が必要ですが、法人申請では法人の登記事項証明書、定款、役員全員と管理人の住民票、身分証明書、誓約書、略歴書が必要となります。

申請の際は、これらの違いに注意して適切な書類を準備しましょう。さらに、ヤフオクでストアを開設し固有のURLを取得する場合には、上記のURLの使用権を証明する資料を添付し、URLの届出をする必要があります。URLの具体的な説明は下記でしております。

古物商許可申請から許可証交付までの流れ

申請自体は比較的容易ですが、警察署ごとのローカルルールに注意が必要です。申請準備から許可取得までには約2〜3ヶ月かかることを考慮してください。申請の流れは以下の通りです。

  1. 事前相談
    警察署で事前に相談し、必要書類や手続きの詳細を確認します。
  2. 書類の収集
    住民票や身分証明書など、必要な書類を揃えます。
  3. 申請書の記入
    古物商許可申請書に事業内容や営業所の情報を記入します。
  4. 申請の提出
    記入済みの申請書と書類を管轄の警察署に提出します。
  5. 許可証の受け取り
    審査後、許可証が発行されるので、受け取った後に営業を開始できます。
【関連記事】
>古物商許可を個人事業主として取得する方法
>古物商を副業で取得するための手続ガイド

URLの届け出が必要な場合・不要な場合

URLの届け出が必要な場合・不要な場合

古物商の許可を申請する際に、ホームページを利用して古物の取引を行う場合には、URLの届出が必要です。しかし、ここで勘違いされやすいのは、インターネットを利用するすべての取引においてURLの届出が必要というわけではないことです。URLの届出が必要かどうかは以下の基準で判断できます。

  • ヤフオクでストアを開設する場合:URLの届け出が必要
  • ヤフオクでストアを開設せずに利用する場合:URLの届け出は不要

ヤフオクでストアを開設すると、ヤフオクから固有のストアページのURL(ドメイン)が提供されます。この場合、そのドメインを警察署に届け出る必要があります。一方で、ヤフオクで個別にオークションを出品する場合には、通常、独自のURLがないため、URLの届け出は不要です。

ただし、どちらのケースでも古物商許可が必要ですので、URLの届出が不要な場合と古物商許可が不要な場合を混同しないように注意してください。

ヤフオクストアのURLの届出

ヤフオクストアのURLの届出には、以下の書類を管轄の警察署に提出する必要があります。これらの書類は、警察が出品リストのページにアクセスし、確認できるようにするためのものです。以下に、具体的な記載方法と必要な添付書類について説明します。

⑴URLの届出書の記載方法
ヤフオクストアURLの届出を行う際には、ストアの出品リストのページURL(https://auctions.yahoo.co.jp/seller/ビジネスID)を記載します。このURLは、ヤフオクストアの出品リストページを指し、警察がアクセスして確認できるようにするためのものです。

⑵URLの使用権限を示す添付書類
URLの届け出を行う際には、そのURLの使用権限を示す書類が必要です。ヤフオクストアの場合は、出店審査完了時に受け取ったメール(例:件名「出店審査完了の連絡」、契約内容、Yahoo!JAPANビジネスID)をプリントアウトして提出します。これらの書類を添付することで、URLの使用権限を証明することができます。

上記のようにヤフオクで古物営業を行う場合、ビジネスIDを取得して行うヤフオクストアのURLの届出が必要です。その際に提出する書類は、URLの届出書とビジネスID取得時の登録完了メールです。また、URLの届け出をした後には、ストア情報ページに古物商許可情報を記載することが必要です。(下記で記載します。)

これらの手順に従って、適切な書類を準備し、警察に届け出を行うことで、ヤフオクストアの運営をスムーズに進めることができます。

ヤフオクストアで記載する内容

古物商許可を取得した後は、届け出たストア情報ページに以下の情報を記載する必要があります。

古物商許可を受けている者の氏名または名称
古物商許可を受けている公安委員会名
12ケタの古物商許可番号

例えば、「○○県公安委員会 古物商許可 第123456789012号 株式会社○○」といった形式で記載します。

古物商許可とヤフオクの使用URLについて – よくある質問

Q.古物商許可はなぜ必要ですか?
古物商許可は、中古品を売買する際に必要な許可です。特にインターネットを通じて取引を行う場合は、信頼性を高め、法令を遵守するために古物商許可を取得する必要があります。これにより、不正取引や盗品の流通を防ぐことができます。

Q.ヤフオクでの取引には古物商許可が必要ですか?
はい、営利目的で反復して取引を行う場合には古物商許可が必要です。特にヤフオクでストアを開設し、商品を継続的に販売する場合には、古物商許可の取得が義務付けられています。

Q.古物商許可の取得に必要な書類は何ですか?
個人で古物商許可を申請する場合、以下の書類が必要です。
・古物商許可申請書
・誓約書(個人用と管理者用)
・略歴書(過去5年間の職業歴)
・住民票(本籍地記載入りのもの)
・身分証明書(本籍地の役所で取得)
・事務所の所有等を証明する資料(使用承諾書、賃貸借契約書を含む。)
・URLの使用権を証明する資料(該当する場合)

Q.ヤフオクストアのURLの届け出はどのように行いますか?
ヤフオクストアのURLの届け出には、ストアの出品リストのページURL(例:https://auctions.yahoo.co.jp/seller/ビジネスID)を記載します。また、そのURLの使用権限を示す書類(出店審査完了時に受け取ったメールなど)を添付して、管轄の警察署に提出します。

Q.URLの届け出が必要な場合と不要な場合は?
ヤフオクでストアを開設する場合は、固有のストアページのURLが提供されるため、そのURLを警察署に届け出る必要があります。一方、個別にオークションを出品する場合には通常、独自のURLがないため、URLの届け出は不要です。

Q.古物商許可の申請手続きにかかる時間はどのくらいですか?
古物商許可の申請の準備から許可証の交付までには約2〜3ヶ月かかることが一般的です。申請内容や警察署ごとの手続きにより多少前後することがありますので、余裕を持って申請を行うことをお勧めします。

Q.初めて古物商許可を申請する場合、どこに相談すればよいですか?
初めて古物商許可の取得やURLの届出を行う場合、手続きが複雑に感じることがあります。そのような場合は、古物商許可の取得手続きを専門とする行政書士に相談することをお勧めします。行政書士は、古物商許可の取得や各種届け出の手続きを代行してくれますので、安心して任せることができます。

ヤフオクを利用する古物商許可の取得は

ヤフオクを利用する古物商許可の取得は

ヤフオクストアで古物を取引する際には、ビジネスIDを取得し、URLを届け出る必要があります。初めて古物商許可の取得やURLの届出を行う場合、その手続きが複雑で困難に感じるかもしれません。そんな時には、古物商許可の取得手続きを専門とする行政書士に相談することをお勧めします。行政書士は、古物商許可の取得や各種届け出の手続きを代行してくれますので、当事務所をはじめ、安心して任せることができます。

さらに、当事務所は口コミで高く評価されており、現在、150件を超える口コミ数と総合評価4.9/5を誇っております。多くのお客様から高い評価をいただいていることからも、信頼と実績のあるサービスであることをご確認いただけます。どうぞ安心して、古物商許可の取得をお任せください。

手続きの流れ

  1. 問い合わせ
    電話やメール(お問い合わせフォーム)で古物商許可を取得したい旨をお伝えください。急ぎの場合にはその旨も併せてお伝えください。
  2. 打ち合わせや契約
    電話等でご依頼内容を確認し、御見積書や契約書を作成します。契約書の内容に承諾いただけましたら、電子又は郵送による方法でご契約いただきます。お支払は契約締結後5日以内にお振込みによる方法でお願いします。
  3. 申請書類の作成
    お支払後、速やかに業務に取り掛かります。申請書の作成や必要書類の取得は概ね1週間程です。
  4. 警察署での打ち合わせと代理申請
    必要な書類が全て揃いましたら、警察署との打ち合わせの上、申請を行います。申請は当事務所が代理で行いますので、ご依頼者様に同行いただく必要はありません。
  5. 許可証の取得
    申請後概ね40日前後で許可証が発行されます。許可証の取得はご本人様のみの対応となりますので、ご協力をお願いします。

料金

サービス 料金 概要
古物商許可(申請書作成)
【全国対応】
25,000円(税込) 申請書や必要な書類を取得し、警察との打ち合わせをします。お客様には書類を警察署に持っていただくだけです。
古物商許可(個人) 40,000円(税込) 古物商許可を個人で取得される方の代行料金です。
古物商許可(法人) 50,000円(税込) 古物商許可を法人で取得される方の代行料金です。
実費
警察署手数料 19,000円(税込)
書類取得(個人) 2,000円~
書類取得(法人) 3,000円~

※)法人申請で役員が複数名いる場合には、添付書類の手数料として1名あたり5,000円がかかります。(役員2名分までの添付書類取得料金は法人の料金に含まれています。)

ご利用いただくメリット

  1. 申請までの期間が早い
    当代行サービスでは、迅速な対応を心掛けており、古物商許可の申請手続きを最短5日で完了させることが可能です。(書類の取得が必要な場合を除く。)この短期間での申請は、お客様が迅速にビジネスを始められるよう支援します。
  2. 丸投げで対応可能: 書類の作成や取得を全て代行
    当サービスでは、お客様に代わって古物商許可に必要な全ての書類作成や取得手続きを丸投げで行います。申請に必要な書類の作成はもちろん、関連する書類の収集などを含めサポートします。
  3. 相談は回数に限らず無料
    古物商許可の取得に関する相談は、回数に制限を設けずに無料で受け付けています。申請手続きの進行状況や書類の準備、法律に関する疑問など、いつでも気軽にご質問ください。

お問い合わせ

    電話番号 必須

    希望の内容(選択☑してください) 必須

    希望の打ち合わせ方法 必須

    ご希望の日時必須

    第1希望:分~

    (※) 確認画面がありませんので、記入や選択内容に誤記がないかをご確認いただいた上で送信ください。

    お客様の声

    当事務所は口コミで評価され、150件を超える口コミ数と総合評価4.9/5を誇っております。こちらからご確認いただけます。

    古物商許可とヤフオクの使用URLについて-まとめ

    最後までご覧いただきありがとうございました。こちらの記事では、ヤフオクで古物商を始める場合の古物商許可の手続の流れや費用、またヤフオクから割り当てられたURLの届出について下記の内容を述べさせていただきました。

    1. 古物商の許可が必要な場合と不要な場合
      1. 古物商の許可が必要な基準
      2. ヤフオクで古物商許可が必要となる売買
      3. ヤフオクで古物商許可が不要な場合
    2. ヤフオクの古物商許可申請について
      1. 古物商許可申請に必要な書類
      2. 古物商許可申請から許可証交付までの流れ
    3. URLの届け出が必要な場合・不要な場合
      1. ヤフオクストアのURLの届出
      2. ヤフオクストアで記載する内容
    4. 古物商許可とヤフオクの使用URLについて – よくある質問
    5. ヤフオクを利用する古物商許可の取得は
      1. 手続きの流れ
      2. 料金
      3. ご利用いただくメリット
      4. お問い合わせ
      5. お客様の声
    この記事を書いた人

    【自己紹介】
    事務所名称:大倉行政書士事務所
    公式サイト:https://okura-lawjimusho.com
    所在地:大阪市鶴見区鶴見3丁目5番19号‐702号室
    保有資格:行政書士、宅地建物取引士

    【専門サービス・強み】
    経験:当事務所は民事法務を専門としておりますが、これまでに数百件もの古物商許可申請に対応しており、大阪市を中心に、兵庫県、奈良県、京都府での申請経験があります。
    評価:ネットの総口コミ数は現在150件を超えており4.9/5と高い評価をいただいていることも当事務所の強みです。