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2022.04.16

契約解除の通知の利用ケースはこちら【作成例有り】

契約解除の通知の利用ケースはこちら【作成例有り】

契約の解除とは

契約の解除とは、契約の効力を消滅させることです。相手方への解除の通知は、必ずしも書面である必要はなく、当事者間の意思の合致により成立します。しかし、後のトラブルを回避する視点から書面を交わして行うことが一般的です。

民法540条の規定で、「契約又は法律の規定により当事者の一方が解除権を有するときは、その解除は、相手方に対する意思表示によってする。」と定められており、契約の解除は相手にその意思を伝えて初めて効力を有するとされています。

契約解除通知書とは

契約解除通知書とは、契約を解除するにあたって、相手方に自分の意思を確実に伝えるために書面作成されたものです。

日常生活において、契約書は書面を交えて契約をすることが多いです。契約の解除をする際も、契約解除通知書を用いて行うようにしましょう。

契約解除通知書を利用するケース

主に下記のようなケースで、契約解除通知書が使用されます。

  1. 相手方の契約違反による解除
  2. 法的制度による解除

相手方の契約違反による解除

相手方に契約違反がある場合は、契約解除通知書を作成して契約を解除できます。契約違反として債務不履行が主に該当します。

債務不履行とは契約で定めた内容が相当期間内に実行されない場合をさします。債務不履行の場合、債権者は相当の期間を定め、相手方に契約の履行を催告します。それでも履行されない場合には、契約を解除できます。

賃貸における契約解除

賃貸借契約を交わすと、賃貸人(貸す側)は建物を使用させる義務を、賃借人(借りる側)は家賃を支払う義務を負います。

これらの義務が履行されない場合、当事者は契約解除を行うことができます。ただし、賃貸人から契約解除を行う場合は、一度、賃借人に家賃の支払いを催告する必要があります。

催告をして相当期間支払いがない場合は、賃貸人は家賃滞納による契約解除が可能になり、契約解除通知書が相手(賃借人)に到達したときから契約解除の効力が発生します。

請負契約の解除

請負契約とは、請負人が委託された業務を完成させることを約束し、注文者が完成された業務に対して報酬を支払う契約のことです。

請負契約において業務の請負人は、仕事の完成に責任を負わなければなりません。ミスや欠陥が見つかった場合には、修繕や損害を賠償する義務を負います。

法律では注文者は仕事が完成するまでは、いつでも請負契約を解除できることになっています。一般的に請負人に契約義務の違反があると、注文者は契約解除通知書によって解除の通知を行います。注文者が契約解除通知書によって契約解除を行うときには、解除するに至った具体的な理由を通知書に記載しなくてはいけません。

第六百四十一条

請負人が仕事を完成しない間は、注文者は、いつでも損害を賠償して契約の解除をすることができる。

第六百五十一条 委任は、各当事者がいつでもその解除をすることができる。

2 前項の規定により委任の解除をした者は、次に掲げる場合には、相手方の損害を賠償しなければならない。ただし、やむを得ない事由があったときは、この限りでない。

一 相手方に不利な時期に委任を解除したとき。
二 委任者が受任者の利益(専ら報酬を得ることによるものを除く。)をも目的とする委任を解除したとき。

引用:e-Gov法令検索

法的制度よる解除

クーリングオフ制度利用

クーリングオフ制度とは訪問販売や電話勧誘販売等の特定の消費者取引について、一定の期間内であれば条件や理由なく一方的に契約を解除できるように定められた制度です。

適応例として、電話勧誘販売、マルチ商法、訪問販売(一部の物品を除く)ながあり、これらの契約の場合、一定期間内ならば理由を問わずクーリング・オフができます。

制度を利用できる期間は契約書面を受け取ってから8日間というものが一般的です。この期間内に契約解除通知書を発することで効力が生じます。

クーリングオフ制度には、期間が設定されているので、相手方が「通知を(期間内に)受領していない」という言い逃れができないように、内容証明郵便で通知を送るようにしましょう。

契約解除通知書の例

通知書

私は、貴殿に対し、令和○年○月○日より後記の条件で建物を賃貸しておりますが、(以下「本件賃貸借契約」といいます。)貴殿が令和○年3月分から同年6月分までの賃料の支払いを怠っておられたので、令和○年○月○日の通知書により、滞納賃料の全額を当該通知書到達後1週間以内に支払うように請求いたしました。
 ところが、上記期限を通過しても、貴殿から支払いがございません。つきましては、本書面をもって本件賃貸借契約を解除致します。本書の到達後ただちに下記の建物を現状に復した上明け渡し明け渡し時までの滞納賃料全額を以下の振込口座にお振込みください。

(振込口座)
○○銀行 ○○支店
普通 1234567
田中 卓也

(物件)
所在 大阪市○○区○○丁目○番地
家屋番号 ○番
種類   居宅
構造   木造瓦葺平屋建
床面積  ○平方メートル
(賃料)
1か月7万円
(支払期日)
翌月分を毎月25日に支払う
(契約期間)
令和○年○月○日から令和○年○月○日まで

以上
令和○年○月○日
大阪市○○区○○丁目○番○号
山田 隆殿
大阪市○○区○○丁目○番○号
通知人 田中 卓也 印

契約解除通知書の作成でお困りの方は大倉行政書士事務所にお任せください

契約解除通知書の作成は大倉行政書士事務所でご代行させていただくことができます。さらに、弊事務所では契約解除通知書を「内容証明郵便+配達証明」を用いて行っているので、契約を解除できないことはありません。

さらに、全国で対応していますので、お気軽にお問い合わせください。

契約解除通知書の相談

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